
「大きなハンバーガーを食べてみたい!」
アメリカ短期留学前に、生徒たちが口をそろえて言っていたのが、このセリフです。初めて行く土地での一番の楽しみは、恐らく多くの人々にとっても、食事でしょう。生徒たちにアメリカで食べたものの中で美味しかった食べ物の写真を送ってほしいと頼むと、たくさん送ってきてくれました。写真の詳細を質問すると、「よく分からないけど、美味しかったです。」とのことで、ある意味、これこそが聞きたかった答えかもしれないと感じました。
智辯学園の生徒たちは、朝食と夕食は滞在させていただいているホストファミリー宅で食べますが、昼食は外でテイクアウトをしたり、家に帰って食べたり、ホストファミリーが持たせてくれたお弁当を食べたり、また学校の食堂を利用したりとまちまちです。
トマス・ジェファーソン高校では、昼食を無料で生徒たちに提供しています。そして、驚いたことに、朝食も無料で利用することができます。家庭によれば、学校で提供された食事が一日に口にする唯一の食べ物である生徒もいるそうで、公立高校の存在意義は、私たちが思う以上に大きいと思いました。
アメリカの公立学校は、アメリカにいるすべての子どもを受け入れます。たとえ、彼らが移民であろうとなかろうと、またそれが合法であろうとなかろうとです。
大人たちは、地球上の子どもたちすべてが安心して勉学に勤しめる社会を、責任を持って作らなければならないと、強く感じました。