ごあいさつ
社会と時代のニーズに応える教育を
本学園は“愛のある教育”という教育の原点を求め、個人にあっては心の原点に立ち返ることを教育理念として、“誠実・明朗”「真心のある明るい元気な子」に育ってほしいとする総ての親の願いに応える教育を目標としています。
この理念・目標が凝集したところに学園としての建学の精神があります。
私どもは、和歌山の地で教育の場を開くにあたり、建学の精神のもとに「もっている能力の最大開発」と「宗教的情操に基づく躾教育」の二点を、特に徹底すべく具体的目標と致しました。ともすると青少年を甘やかし、寛大を装うことが民主教育の最善の姿だと錯覚しがちな社会風潮に染まることなく、勉強に、思索に、運動に自己を試し、その能力を最大限伸ばし、生徒の望みうる最高の大学で研鑽することができる素地を、今の時期に養っておかなければなりません。
学校法人 智辯学園
理事長 藤田清司
確かな実績を背景にさらに飛躍
わが国は今、あらゆる面において多様な要求と変革に直面しています。
斯かる時代に望まれるのは、未来を創造していく高い理想と、それを実現するための叡智でありましょう。
それらを備えた人間を育成するために発足したのがこの学園です。
また、人々が豊かで喜びのある生活を送れる社会をつくるには、心の成熟が必要です。そのためには宗教的情操を養い、もろもろの恩に感謝の誠を捧げ、「相互礼拝・相互扶助」の精神を養う場を与えなければなりません。
その中でこそ、知性豊かで誠実な人間が育成されるものと確信します。智辯学園は、教育理念に賛同する生徒・保護者そして教師が一体となって教育を創造するための学園です。創立四十年の歳月を経て、独自の教育内容と成果は広く評価を受けるまでになりました。
この実績を背景に、私学のよさを発揮し自信をもって真のエリート教育を徹底していきたいと願っています。
本校の教育
教育の原点、教育目標
生徒を実の子どものように思いやり、愛情を持って接する、“愛のある教育”が教育の原点であると考えます。この原点に常に立ち返り、生徒一人ひとりを献身的に支え、“誠実・明朗”で心豊かな人物をはぐくむことが本学園の使命です。四十年前、和歌山の地に教育の場を開いて以来、こうした強い想いは変わることなく、具体的な成果をあげています。確かな実績をもとに、今後も教育に取り組み、生徒全員のさらなる能力向上をかなえたいと願っています。
智辯学園が目標とする「人」は
1. 明朗で知性溢れる人
2. 不屈の精神と使命感を持つ人
3. 自己を確立しつつも社会性豊かな人
4. この世に生をうけた幸福を知る人
知力の徹底的訓練を期す
知力を磨くためには、知識を修得するだけでなく、それらを発展的に活用する体系的な思考力も身に付けることが必要です。本学園では1校時を60分とし、週単位時間数や年間授業日数も可能な限り確保。英語、数学、国語の基礎学力の習得に特に配意。さらに十分な時間をかけて授業を行うことで高度な内容にまで理解を深め、思考力・創造力を養います。これにより、生徒が望みうる最高の大学進学の実現をめざします。
「情感」をはぐくむ教育
教育の目的は人格の完成をめざすことであるため、「心」の教育は大変重要です。本学園では宗教的観点に立った“情感をはぐくむ教育”を実践し、美しいもの、すぐれたものに接して感動する心豊かな人間の育成を図っています。そのため、「宗教」を必修とし、履修を義務づけています。そのほか、毎日の読経や月一回の「感謝祭」など、あらゆる機会をとらえ、自分自身を見つめ直します。
・「宗教」の時間…「人と心」の問題、道徳と哲学の時間です。
・「感謝祭」…四恩(父母の恩、衆生の恩、三宝の恩、天地の恩)に感謝します。
国際人を育てる教育
国際的な教養と感性、国際平和をめざす強い意思は、これからの時代にますます重要になります。本学園では真の国際人としての成長をめざし、 海外交流を重ねています。アメリカ・ワシントン、韓国・ソウル、オーストラリア・シングルトンにある姉妹校と交換留学を行っています。中学4年(高校1年)の三学期に実施される短期留学では、アメリカとオーストラリアにそれぞれ約20日間のホームステイをし、夏には各国からの留学生を受け入れます。他国の同世代の若者との交流を通じて、世界平和の重要性の再認識と国際人としての資質を養います。
体験型学習を通して自主性・協調性を養う
本学園の中学校では各学年でそれぞれ4~5日の野外研修を実施しています。中学1年では曽爾林間学校(国立曽爾青少年自然の家)を開催。これから共に勉学に励む仲間との協調性をはぐくみます。中学2年は一転して海をめざし、淡路臨海学校(国立淡路青少年交流の家)を経験します。中学3年では四国山陽方面へ中学校の修学旅行として広島での平和学習などに励みます。野外研修は、雄大さと厳しさを含めて豊かな自然に親しみ、規律ある団体生活を通して、自主性や協調性、リーダーシップや適応力を養う貴重な機会です。※中・高6年一貫コース
三位一体の教育
生徒は同じ目的のもとに集まり努力と挑戦を惜しまず、保護者は本学園の教育理念と実践に明確な賛同を共有し、教職員は教育的情熱に満ちています。
三位一体の結束と連携が発揮されるとき、本学園に向けられるすべての希望と期待が充足されるものと確信しています。
コース紹介
本学園では中高6年一貫コース、スポーツコースの2コースを設けています。中高6年一貫コースは小学校卒業後に入学し中高6年間で学びを深めます。編入クラスは中学校卒業後に入学し、中5(高2)の時点で中高6年一貫コースに合流。互いに刺激を与えながら、望みうる最高の大学をめざして学びます。またスポーツコースは中学校卒業後に入学し、甲子園出場をめざします。
沿革・校歌
学園の誕生
智辯学園和歌山中学・高等学校は、和歌山県当局の強い要請と藤田照清大僧正の私学教育に懸ける熱意とが醸成し、昭和53年4月に開校しました。設立母体は智辯学園中学・高等学校であり、「誠実・明朗」を教育目標とし、持てる能力の最大開発と、人や物を大切にする心、感謝の心、使命感に燃える人間の育成をめざしています。和歌山県が本学園を招致した所以は、本学園玄関壁の碑文「知事招請の辞」に明記されています。本学園は、設立母体の建学の精神を継承し、さらに大きな前進と発展を使命とします。
沿革
昭和53年1月 | 第一回入学試験実施(於和歌山大学教育学部校舎) |
4月 | 第一回入学式(於海南市立体育館)、中学82名、高校146名入学 |
11月 | 校舎第二期工事竣工 |
昭和54年5月 | 体育館竣工 |
6月 | 竣工記念式典 |
昭和56年2月 | 高等学校第一回卒業式 |
昭和57年2月 | 校歌制定(作詞 藤田照清校長 作曲 末吉保雄桐朋大学教授) |
昭和59年4月 | 6年一貫教育課程第一回卒業式 |
昭和60年4月 | 編入コース設置 |
昭和62年4月 | 国際コース設置 |
昭和63年1月 | 藤田照清第二代理事長就任、校長兼務 |
10月 | 創立十周年記念式典並建学記念講堂竣工式 |
平成元年11月 | 野球専用グラウンド竣工 |
平成4年4月 | 新制服制定 |
平成4年7月 | 冷暖房設置(全館) |
平成6年4月 | 第66回選抜高校野球大会初優勝 |
平成8年4月 | 第68回選抜高校野球大会準優勝 |
平成9年8月 | 第79回全国高等学校野球選手権大会初優勝 |
平成10年4月 | 創立二十周年記念式典並記念図書館竣工式 |
平成12年4月 | 藤田清司第二代校長就任 |
4月 | 第72回選抜高校野球大会準優勝 |
8月 | 第82回全国高等学校野球選手権大会優勝 |
平成13年4月 | 国際コースをINCに名称変更 |
平成14年4月 | 智辯学園和歌山小学校、第一回入学式 80名入学 |
8月 | 第84回全国高等学校野球選手権大会準優勝 |
平成19年5月 | 創立三十周年記念体育館改築 |
平成21年12月 | 藤田清司第三代理事長就任、学校長兼務 |
平成30年4月 | 第90回記念選抜高校野球大会準優勝 |
令和4年8月 | 第103回全国高等学校野球選手権大会優勝 |
校歌
校歌を聞く
年間行事
さまざまな学校行事で人間性を磨く。
6年間あるいは3年間を過ごす学園生活は、さまざまな行事に彩られています。体育大会、文化祭、野外研修、国際交流などを通じて、豊かなコミュニケーション能力や多くの友情を築き、健全な人間性をはぐくみます。何事にも思い切りチャレンジしてください。
4月 | 入学式・始業式 新入生オリエンテーション(新入生) 錬成会(高1) 身体測定 |
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5月 | 母校訪問(新入生) 内科検診 中間考査 育友会総会 球技大会 |
6月 | 学園創立記念日(6/12) 歯科検診 音楽鑑賞会 学期末考査 |
7月 | 林間臨海学校(中1.2)・修学旅行(中3) 三者面談 留学生来校(米国) 高校野球応援 韓国研修プログラム(希望者) |
8月 | 留学生来校(韓国) 終業式 東大見学(中3) 白崎合宿(中2) エンパワーメントプログラム(希望者) |
9月 | 始業式 入試説明会 体育大会 地区懇談会 留学生来校(オーストラリア) 実力テスト |
10月 | 入試説明会 中間考査 文化祭 教育講演会 進学指導会 修学旅行(高2) |
11月 | 実力テスト 卒業記念陶板作成 修学旅行(スポーツ3年) |
12月 | 学期末考査 三者面談 終業式 |
1月 | 始業式 入学試験(中学) 卒業式(高校) |
2月 | 入学試験(高校) 中学新入生オリエンテーション 高校新入生オリエンテーション 学年末考査 |
3月 | アメリカ短期留学(高1) オーストラリア短期留学(高1) 三者面談 高野山合宿(中1) 終業式 卒業式(中学) |
施設紹介
小高い神撫台に広がる約2万坪の敷地に建築された校舎は自然環境と調和し、心身ともに着実な教育的成長を期待できます。また本学園は正しい礼儀、端正な服装を奨励し、何事にも自信を持って颯爽と振る舞える若者の育成をめざしています。
学校施設紹介動画はコチラから
図書ゾーン 360°ビューはコチラ
趣向を凝らしたデザインの図書館。蔵書が豊富で、読書活動などで利用できます。
また自習のための設備も充実しています。
文化ゾーン 360°ビューはコチラ
広々と開放的な文化ゾーンでは、壁画やオブジェなどが展示されています。
コンピュータ自学自習室 360°ビューはコチラ
最新のパソコンを設置。英語のリスニング力向上のための視聴覚教材も使えます。
茶華道室 360°ビューはコチラ
和の心をはぐくむ落ち着いた空間。茶華道部など部活動にも使われます。
マルチビジョンルーム 360°ビューはコチラ
さまざまなメディアをスクリーンに映写可能。プレゼンテーションの演習や、海外の姉妹校とのネット会議にも使われます。
創立10周年記念建学記念講堂(昭和63年10月竣工) 360°ビューはコチラ
威風堂々とそびえる建学記念講堂では、入学式や卒業式、全校生参加の行事などが執り行われます。音響・照明など設備も充実し、一人ひとりの生徒にとって印象深い場所になります。