ごあいさつ
智辯学園和歌山小学校は、二十一世紀が要請する叡智と深い人間性を備えた真のエリート、つまり「真」・「善」・「美」・「聖」の高い価値を身につけた人材の育成を目指して、2002年4月10日開校しました。
智辯学園和歌山中学・高等学校は開校から三十年あまり、この和歌山の地で六年一貫教育を基軸とした教育を営んでまいりました。今日まで智辯学園が一番大切にしてきた教育の理念、それは「能力の最大伸長」と「人間性の陶冶」、つまり自分の能力の可能性を信じ、豊かな心を持つ人に育ってほしいとする、総ての親の願いに応える教育を進めるということです。この教育理念のもとに推進してきた学園教育は、確実に実を結び今日に至っています。この教育をさらに大きく発展させるために、学園がいままで実践してきた中・高一貫教育に小学校を加え、小・中・高を見通した系統的、継続的な十二年一貫教育に歩を進めたのです。
智辯学園和歌山小学校は、小・中・高を見通した教育軸の中で受動的知識の習熟の教育から能動的知識の習熟の教育プログラムを構築し、あわせて、豊かで喜びのある、何事にも意欲的にとりくめる人間性を育むために「こころ」の教育を推進し、十二年一貫教育だからできる教育を通して、のびのび・いきいきと「こどもたちの夢」を育てたい、そのような教育を実践しています。
学校法人 智辯学園
理事長 藤田清司
本校の教育
教育目標「愛のある教育を実践する」
子どもは…学校が。学ぶことが。先生が。-好き
親は…子どもが。学校が。先生が。-好き
先生は…子どもが。教えることが。学校が。-好き
そのような子どもと親と先生で創る学園でありたいと願っています。
ひとりひとりの意欲を伸ばす あたたかい教育
楽しい学校であるために 、子どものキラキラした目の輝きに秘められた豊かな好奇心を大切に育て、学ぶことの、知ることの喜びと感動を充分に経験させたい、子どもたちにとって楽しい学校にしたいと思っています。では、楽しい学校とはどのようなことを意味するのでしょうか。それには、まず授業がよくわかることです。子どもたちは本来、“知りたい”、“何でもやりたい”、“分かりたい”と真剣に願っているものです。本当に考えることが大好きなのです。そののぞみを十分にかなえたいと考えています。
つぎに、大好きな友達がたくさんいることです。その友達とおもいきり、学び、遊べる学校生活はきっと楽しいはずです。また、先生が大好きというのも絶対に必要です。私達は「いつも子どもとともに」を大切にして、何事にせよ学校全体で感動を共有できる学園にしていきたいと思っています。
一方、保護者の皆様とも、しっかりとスクラムを組んで子どもの教育ができるよう、できるだけ多くの保護者の皆様が参加できる行事を考えています。保護者の皆様との、しっかりとした理解と、信頼関係があってこそ、子どもたちは安心して、学校生活を送ることができます。子どもの未来づくりのためにお互いに何ができるのか。共に考え、頑張りたいものです。
この学校に来てよかった。この学校に来させてよかった。皆様の子どもを受け入れてよかった。それぞれが心からそう思える。子どもと、親と、先生とが一体となった、明るく、楽しい学校づくりを大切にしています。
しっかりとした基礎学力 と 主体的に学ぶ力 を
小学校は基礎学力をつける大切な時期です。6年間を通して次のステップへ進むための基礎となる確実な勉学が必要です。いま、教育界は理数系離れ、学力低下、子どもの意欲や創造力の欠落が問題視されています。学力低下、そのもっとも根源的なことは、「能力を発揮する訓練が行われていないということ」です。植物にも開花して実をつけるまでに、それぞれの大切な時期があるように、知的能力にも訓練して開花させるのにふさわしい時期があります。発達段階に応じて、しっかりとした基礎学力を総合的に身につけなければなりません。そのための徹底を期していきたいと考えています。
豊かな人間性 を
教育の目的が人格の完成を目指すことにある以上、「心」の教育は極めて大切です。本校では仏教の教えに基づいた宗教的情操による”情感をはぐくむ教育”の実践を通して、心の豊かな、品性をもった、人間の育成をはかります。そのために、以下の4つの点を特に心がけています。
1.週1時間宗教の時間を設定し、人と心の問題を学ぶ。
2.毎月1回感謝祭を行い、「父母の恩に感謝する」、「衆生の恩に感謝する」、「天地の恩に感謝する」、「三宝の恩に感謝する」ことを学ぶ。
3.毎朝始業前のひととき「御真言・御宝号」をとなえ、決意新たに一日の活動を開始する。
4.あらゆる機会、あらゆる生活の場で、「情感をはぐくむ教育」を行い、感謝と奉仕のできる人間に成長するように努める。
たくましい 心 と 体 を
「からだ」と「こころ」をきたえ、何事にも意欲的にとりくめる教育を大切にしていきます。その実践のための学校行事・課外活動を考え、心と体をつくるのはむろんのこと、個人の責任感、みんなで協力することの大切さ、みんなで達成したときの充実感を育成したいと考えています。また、小学校では「遊び」も人間形成における重要な教育の一つです。「いつも子どもとともに」をモットーに、遊びの中でも先生と子どもとの触れ合いを大切にしていきたいと考えています。
沿革・校歌
学園の誕生
智辯学園和歌山中学・高等学校は、和歌山県当局の強い要請と藤田照清大僧正の私学教育に懸ける熱意とが醸成し、昭和53年4月に開校しました。設立母体は智辯学園中学・高等学校であり、「誠実・明朗」を教育目標とし、持てる能力の最大開発と、人や物を大切にする心、感謝の心、使命感に燃える人間の育成をめざしています。和歌山県が本学園を招致した所以は、本学園玄関壁の碑文「知事招請の辞」に明記されています。本学園は、設立母体の建学の精神を継承し、さらに大きな前進と発展を使命とします。
沿革
昭和40年4月 | 智辯学園高等学校開校 |
昭和42年4月 | 智辯学園中学校開校 |
昭和53年4月 | 智辯学園和歌山中学校・高等学校開校 |
平成14年4月 | 智辯学園和歌山小学校開校 |
平成22年8月 | 各教室にICT環境(プロジェクタ等)を整備 |
平成24年6月 | 十周年記念式典挙行、小学校専用グラウンド竣工式 |
平成26年3月 | 十二年制第一期生 高校卒業 |
平成28年8月 | 各教室ICT環境の無線化整備 |
校歌
校歌を聞く
年間行事
さまざまな学校行事で人間性を磨く。
6年間あるいは3年間を過ごす学園生活は、さまざまな行事に彩られています。体育大会、文化祭、野外研修、国際交流などを通じて、豊かなコミュニケーション能力や多くの友情を築き、健全な人間性をはぐくみます。何事にも思い切りチャレンジしてください。
4月 | ![]() 入学式 新入生保護者会 通学集会 身体測定・視力聴力検査 避難訓練 授業参観・学級懇談会 |
---|---|
5月 | ![]() 内科検診 クラブ活動開始 さつまいも植え(1年) とうもろこし植え(2年) 親子学校体験・見学会 春の遠足 感謝祭 水泳指導開始(1~3年) |
6月 | ![]() 学園創立記念日 歯科検診 田植え(4年生) 感謝祭 実力テスト(6年生) 4年臨海学校 1・2年臨海学校 |
7月 | ![]() 5年臨海学校 入試説明会 感謝祭 3年林間学校 1学期終業式 |
8月 | ![]() 特別補習 夏季休暇 親子で星を観る会 保護者懇談会 |
9月 | ![]() 授業参観・感謝祭(保護者参加) 稲刈り(4年生) 交通安全教室・警察音楽隊による演奏会 夏休み作品展 |
10月 | ![]() 秋の社会見学 秋の収穫(稲刈り、さつまいも掘り等) 6年生保護者会(修学旅行説明会) 感謝祭 珠算教室スタート(3年生) |
11月 | ![]() 第一回入学手続き・オリエンテーション 実力テスト(5・6年生) 感謝祭 おにぎり昼食(4年生) 味噌づくり(6年生) |
12月 | ![]() 感謝祭 個別又は三者面談 2学期終業式 |
1月 | ![]() 中学入試 受験 感謝祭 授業参観・学級懇談会 |
2月 | ![]() 第二回入学手続き・オリエンテーション オーストラリア修学旅行(6年生) 実力テスト(4・5年) |
3月 | ![]() 6年生を送る会 卒業式 3学期終業式 個別又は三者面談 |
施設紹介
豊かな小学校教育を実現するために
ふさわしい教育環境を
校舎のすべては、児童の生活の場であり、学習のメディアです。まず、「安全」、そして「明るく」、「清潔」で「あたたかい」空間をつくることを主軸として構成しています。
小学校校舎
学園の高台から、和歌浦の海が眺められます。新設校舎と既存校舎の新旧2つのシンボルをバランス良く配置し、煉瓦造りの包まれるような優しさや、暖かさを感じられる演出を試み、『小学生』という年齢を生きる子どもたちに、豊かな感性を育てる学びの器とすることを設計の原点としています。
エントランスホール(心経曼荼羅)
南面にある大きな天窓から、吹き抜けのエントランスホールへ太陽光が降り注ぎます。正面には、般若心経が描かれている大型美術陶板があり、子どもたちは毎朝「おはようございます。」と合掌をしてから、教室へ上がります。
体育施設・屋外施設
人工芝・デッキ広場・グラウンドなどの施設の中で子どもたちは体育はもちろん、休み時間もいきいきと体を動かします。また、2つの農園では野菜や花など植物の栽培やそこに集まる昆虫の観察などの季節の動植物を感じる学習を行います。
小学校開校10周年には、小学校専用グラウンドを竣工しました。
天体観測室
「自然・科学に興味を持ってほしい」という願いのもと、小学校校舎内に大望遠鏡を備えた天体観測ドームを設置しました。夏休みに行う天体観測会や太陽の黒点の観測等を自身の目で見ることによって、自然の迫力を体感できる施設です。
図書室
明るく開放的で読書に親しみやすい空間です。新刊本や文庫本に加え、全教科の学習に活かせるよう、幅広い分野の本をそろえています。また、調べ学習・情報教育の充実のため、メディア工房を併設しています。
創立10周年記念建学記念講堂(昭和63年10月竣工)
威風堂々とそびえる建学記念講堂では、入学式や卒業式、文化祭などが行われます。音響・照明など設備も充実し、一人ひとりの児童にとって印象深い場所になります。